口を縫え
経理だった人「ハゲ課長の話していい?」
ぜんいつくん「絶対したいの? それ半ギレのお柱様の隣で絶対したいの? 俺たちの状況っておわかりいただけている?」
経理だった人「話したいときに話したい」
半ギレお柱様「コイツ呼ぶときは針と糸持ってこいっつっただろ」
ぜんいつくん「ほらぁ俺が巻き込まれるぅ」
壱ノ型『モラハラ』
経理だった人「わかった。ハゲ課長はハゲの呼吸を使えたんだ。だからあんなに理不尽な領収書を承認しろとか言えたんだ。なるほどなー……」
お仕事中の炎柱様「きみ、その話は今でなければだめだろうか?」
経理だった人「真名開帳してくれてる人にしか私の声聞こえないからいいかなって……」
とっても素直な炎柱様「名乗りを上げる鬼かも知れないし、素直に気が散る! 後にしてくれ!」
経理だった人「でも営業部の人とか超可哀想だったんですよ」
炎柱様「ムッ、話が通じないか!」
やっぱり人を殺すよね。
経理だった人「ああもうみんな難しいお名前様なんだよなあああ手書きこそが誠意みたいな所にお送りするお手紙でミスったら死ぬやつ……忘れないように毎日お名前漢字ドリルとか夏休みの宿題よりキッツ……あー『髄』の字ほんと勘弁してくれお前だけは自社名に苗字を使わないでくれせめてひらがなにしてくれ……」
通りすがりにイチャモンつけられたお柱様「急になに?」
甘露寺がいるからがんばっている
経理だった人「上弦とか下弦とかあるけど、鬼の肩書きは苗字に入るのかな……。壱だの弐だの? そういうのが変わると苗字も変わる的な扱いでまた私が視えなくなったりするのかな? 上弦・下弦が苗字で数字がミドルネームで……みたいな……頻繁に変わんないで欲しいな……」
善逸くん「それ今しなきゃいけない話? 絶対したい? ポカポカ陽気の縁側でじゃダメ? 偉い人がいるけどダメ? とぉっても偉い人が二人もいらっしゃるけどダメダメなダメ?」
経理だった人「はい」
良心的な柱様「うーん、入らなさそうよね?」
心底嫌だけど頑張って付き合う柱様「ああそうだな入らないだろうな」
『屋敷』だけは覚えろっつってこのあとキレた
経理だった人「うわっまた点のあるなし忘れた……あっすいません、ヤシキって『シキ』に点ありますっけ?」
通りすがりの風柱様「……ある」
経理だった人「どもでーす。あ、風柱様の下のお名前って、サとネとミで三文字くらい使う系ですか?」
風柱様「二文字で実弥」
経理だった人「えー!!?画数も文字数もやさしい〜!!」
書けないけど読める
資料を受け取った炎柱様「これは日本書紀からの引用だな。確か書庫に資料があっただろうか」
経理だった人「あ、炎柱様、背がお高くてらっしゃるから私から和紙が透けて伊奘冉って単語が見えてますよ」
資料を手渡した音柱様「屋敷の敷は書けねえのに伊奘冉が読めんのは何気に偏りが激しすぎるだろ」
〜2019 1107